【元町・山手】かつての名所「元町百段」をたどる|真夏のお散歩で出会った、横浜の失われた風景

元町百段公園

横浜・元町の街角に、かつて「元町百段」と呼ばれる名所があったことを、ご存じでしょうか?

明治の頃、元町と山手をつないでいた101段の石の階段。

旅行記や絵葉書にも登場した、当時の横浜きっての名所だったそう。

ある真夏の日、その百段の跡をたどる街歩きをしてきました。

スタバのアイスコーヒーを片手に、汗だくになりながら歩いた半日のレポをお届けします♪

元町百段とは|横浜の「かつての名所」の物語

元町百段」は、明治のはじめに作られた、元町と山手をつなぐ101段の石の階段のこと。

低地の元町から、丘の上の山手へ。

当時、山手の高台に登るための数少ないルートのひとつとして、多くの人に使われていました。

明治の頃、横浜きっての名所だった

開港間もない明治時代、横浜は外国人居留地としても栄えた街。

百段の上から見下ろす街並みは、当時の横浜を象徴する景色だったそうで、絵葉書や旅行記にもたびたび登場しました。

外国の人にも親しまれていたという話を聞くと、なんだかロマンを感じます♪

関東大震災で消えた、101段の階段

そんな百段ですが、1923年(大正12年)9月1日の関東大震災で崩落。

多くの命が失われた、悲しい歴史も合わせて持つ場所でもあります。

今、当時の階段そのものは残っていません。

実際に階段があったであろう位置からは少しズレているようですが、

跡地に元町百段公園として整備され、街にひっそりと、今もその記憶をとどめています。

真夏の元町から、百段をたどるおさんぽ

訪れたのは、8月のとても暑い日。

朝はまず山下公園でのんびりモーニングを楽しんで、海風で英気を養ってから街歩きスタート♪

「こんな日に坂道を登るなんて」と自分でもツッコミを入れながら、

それでも行きたくなったのは、街の空気に少し非日常を感じたかったから。

スタバのアイスコーヒーをぎゅっと握りしめて、いざ出発。

前田橋|散歩のスタートはここから

前田橋
中村川にかかる前田橋

元町散策のはじまりは、前田橋から。

中村川にかかる小さな橋で、元町の商店街エリアへの入り口にあたります。

橋の上で立ち止まると、川沿いの景色がふっと目に入って、もうここからが「街歩き」のはじまり。

前田橋から元町方面
前田橋からの元町方面。奥には霧笛楼が。

上には高速道路があるため、橋の上は少し陰になっているのですが、

厳しい真夏の日差しを遮ることができるので、少しありがたい気持ちになりました。

百段通り|名前にだけ残る、かつての面影

百段通り
百段通りと名付けられた通り

橋を渡って少し歩くと、「百段通り」と書かれた標識が見えてきます。

この通りの名前は、もちろんかつての101段の階段に由来するもの。

ここを当時の人たちが行き交っていたのかと思うと、足どりも自然とゆっくりに。

派手さはないけれど、「名前にだけ残る歴史」って、なんだか街歩きの醍醐味だなと感じます。

霧笛楼(むてきろう)|街並みに溶けこむ洋館

百段通りを進んでいくと、突き当たりには目を引く建物が。

霧笛楼(むてきろう)——1981年創業の、横浜を代表するフレンチレストランです。

煉瓦造りの外観が、元町の街並みにとてもよく似合っていて、思わず立ち止まって見入ってしまいます。

「いつかここでディナーを」と、心の中でメモをしました。

今日はあくまで散歩なので、外観を眺めるだけで贅沢な時間でした♪

霧笛楼の裏手。おそらくこの辺りに101段の石段があった。

坂と階段を登って、頂上へ

前田橋から霧笛楼までの道は”百段通り”と呼ばれています。

かつての階段であれば、そこから登ることができたはずですが、今は叶いません。

左折して代官坂方面へ向かうと、いよいよ階段が始まります。

ここの階段を登っていきます。

8月の太陽は容赦なく、額からは汗がぽたぽた。

途中の階段では、何度か足を止めて、スタバのコーヒーをひとくち。

上を見上げると、果てしない階段が目に入ります。

元町百段公園へ向かう階段
先が見えない!!

「どんな場所が待っているのだろう」とワクワクしながらのぼりました。

元町百段公園|たどり着いた、かつての頂上

元町百段公園。何もない小さな公園でした。

汗だくでたどり着いたのは、元町百段公園

こぢんまりとした、静かな公園です。

当時の階段はもうないけれど、ここがかつての「頂上」だったと思うと、感慨深いものがあります。

平日だからなのか、いつもなのか、公園には誰もいませんでした。

頂上からの景色は、今は高層ビルや高速道路が見えるのみ。

当時はどんな景色が見えていたのかな、と想像するだけでしたが、

蝉の音も心地よく、その時間はなんだか特別に感じた日でした。

真夏の街歩きで気づいたこと

汗だくで歩いた一日でしたが、不思議と疲れだけが残らない散歩でした。

たぶんそれは、「ただの坂道」じゃなくて「歴史をたどる坂道」だったから。

百段館と名付けられた建物。

名前に残る面影、洋館の佇まい、プレートに刻まれた物語。

ひとつひとつ拾い集めていくうちに、いつのまにか頂上にたどり着いていた、という感覚。

夏の暑さは正直しんどかったけれど、これはこれで「夏の元町」らしい記憶になりました♪

次は、秋か春の涼しい日に、ゆっくりまた歩いてみたいなと思っています。

こんな人におすすめ

  • 横浜の歴史に興味がある人
  • 元町・山手エリアの散歩が好きな人
  • 「かつての名所」「失われた風景」に惹かれる人
  • 短い距離でも、街にしみ込んだ物語を感じたい人

特に、横浜に住んでいるのに「百段」のことは知らなかったという方にこそ、ぜひ歩いてみてほしいコースです。

まとめ|横浜三塔とあわせて、街に残る歴史をたどる

元町百段は、もう階段としては残っていません。

それでも、通りの名前、洋館の佇まい、公園のプレートに、しっかりと記憶がとどまっています。

街を歩いて、ひっそり残る物語を拾い集める。

それが、横浜の街歩きのいちばんの楽しさなのかもしれません♪

▼同じく横浜の歴史をたどる街歩きはこちら🗼

晴れていても、曇っていても、暑い日でも。

気になったときが、出かけどき。

よかったらぜひ、元町の街角に残る「百段」の物語に会いに行ってみてくださいね。

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